最大ドローダウンは口座を即座に終わらせる数値なので注目を集めます。1日の損失上限はそれより小さく、リセットされるものですが、実際に違反されるのはこちらです。毎日向き合うルールは、一度しか向き合わないルールより、はるかに多くの機会であなたを捕まえるからです。
何を計測しているのか
1日の損失上限は、1取引日の中で口座がどこまで下落できるかを制限します。重要なのは、その下落を何と比較して計測するかであり、答えは2つあります。
- 決済済み残高に対して:確定した取引だけがカウントされます。3%の含み損がある未決済ポジションは、決済するまでルール上は見えません。
- 有効証拠金に対して:未決済ポジションが常にカウントされます。同じ3%は発生した瞬間にカウントされ、一時的に下落して回復したポジションでも、下落した時点で違反になることがあります。
後者のほうがはるかに厳しく、一般的でもあります。この方式では、勝ちになったはずの取引でも評価が終わることがあります。ルールが結果ではなく最悪の時点を計測するからです。ポジションのサイズを決める前に、プランがどちらを使っているかを確認してください。取引ルールに記載されています。
有効証拠金ベースの上限では、勝ちになったはずの取引でも口座が終わることがあります。ルールが計測するのは結果ではなく、最悪の瞬間です。
日付が切り替わるタイミング
リセットは、ファームが定めるタイムゾーンの決まった時刻に行われます。あなたのタイムゾーンでも、現地の深夜0時でもありません。些細なことに聞こえますが、そうではありません。
影響は2つあります。日付の切り替わりをまたいで保有したポジションの損失は、境界までは前日分として、その後は翌日分としてカウントされます。つまり、同じ未決済の取引が2日分の許容範囲を消費することがあります。また、切り替わりをまたぐセッションで取引すると、セッションの半分は、すでに一部を使った許容範囲で動いていることになります。
意図的に活用する方法
1日の上限を、境界ではなく予算として扱ってください。境界は近づくものですが、予算は1日が始まる前に配分するものです。
実践的なルールは、1日の取引で1日の許容範囲の半分以上を使わないことです。そうすれば、上限に達するのは1つではなく複数の失敗が重なったときだけになります。公表されている数値の半分に自分のストップを設定しても、良い日には何のコストもかからず、最悪の日には「悪い1日」と「終わった口座」を分ける違いになります。
注意すべきパターン
1日の上限への違反は、ほとんどが同じ形をしています。序盤の損失、それを同じセッション内で取り戻すための大きなポジション、そして上限。最初の損失は普通のことで、耐えられるものです。違反を招くのは、それへの反応です。
対策は事前に決めておくか、まったく決めないかのどちらかです。チャートがどうであれ、決まった回数負けたらその日は終わりにします。2回がよく選ばれます。具体的な回数よりも、1日が始まる前に決めておくことのほうがはるかに重要です。